ポール・トーマス・アンダーソン『ファントム・スレッド』 threadには生命(の糸)とか寿命という意味もあるそうでなんて美しいタイトル。からからに渇いた口の中にアスパラガスの苦味やキノコの濃厚な旨味がじゅわっと広がる気持ちの悪い映画。人は欲望に苦…

これまでやりたいけどやれずにいた勉強とか遊びとか生活とかがどれもこれもおもしろくて生きてる感じがすごくする。新しいって楽しい。

そんな嫌な思いをしてまでやる意味があるのかと問うてみて、ないような気がしたいろいろをどんどん手放している。

高畑勲とセシル・テイラーの訃報を知ったりギレルモ・デル・トロ『シェイプ・オブ・ウォーター』を観たり新潮に掲載されているドン・デリーロの短編『痒み』を読んだり。ひとやものや思考を天秤にかけまくって順位をつけようとすればするほど愛してるかそう…

スカート『eight matchboxes, seventy one cigarettes』@磔磔 柔らかなボーカルとパーカッシブな楽器群が織り成す音の波にずっと乗ってたくなる。曲と曲のつなぎうまいなあ。澤部さんはちょっとかわいくてちょっとこわい。シマダボーイさんすてきすぎ。 10日…

ゲストを3名迎えての一人っ子会。いろんな生活の形を知れるのたのしい。PPKを目指してるから健康診断は受けないっての先生らしいけどPPのために受けて下さい。ゆばちっぷすまた食べたいな。 夷川 燕楽ジャンル:居酒屋住所: 京都市中京区夷川通麩屋町西入ル…

烏丸ストロークロック『まほろばの景』@ロームシアター京都 ノースホール 存在を知りつつも見ずにいた烏丸ストロークロックへ。重くて暗くて冷たくてでも美しくてあたたかくて人間ってなんなんだ生とは死とは!っていうのいつまで考え続けたらいいんやろう…

チェルフィッチュ『三月の5日間』リクリエーション@ロームシアター京都 ノースホール 良くも悪くも距離を置いてみれたような。10年の間にいろんなことがあったけどみんなもとに戻っていく感じってこれか!ここにいれば大丈夫だと信じてる! 以下、2007年12…

粘土の味『オフリミット』@京都芸術センター フリースペース KKさんのストレートプレイを約1年ぶりに。今回の変態じみた役いいなあ!オレンジ色のパーカーには「UNEMPLOYED」とプリントされていた。KKさんのおはぎまた食べたいです。 そのあとOH氏と軽く合…

酉年最後の日に文鳥の雛をむかえる。ブランちゃん。

『SPITZ 30th ANNIVERSARY TOUR "THIRTY30FIFTY50"』 まあ映像だしなあと思って見始めたのにいろいろ思い出してぐらぐらする。こんな風にぐらついたとき支えてくれたり一緒に倒れて泣いたり笑ったりしてくれた音と言葉のぜんぶがここにあるのほんとすごい。…

忘年女子会@紫金城 ジゃージゃー麺はじめて食べた!安すぎた!紫金城〒544-0001 大阪府大阪市生野区新今里3-10-26 06-6751-8844地図や店舗情報を見るPowered by ぐるなび[{"@context":"http://schema.org","@id":"https://r.gnavi.co.jp/ss5v8jdk0000/","@t…

読み応えあり。ラテン語のvegetusという単語をはじめて知る。ワイズマンの『肉』と『動物園』見直したい。環境と動物の倫理作者: 田上孝一出版社/メーカー: 本の泉社発売日: 2017/03/21メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る

1年程前から思い出してはちまちま読んでいた本。死という締切は突然やってくるし先へ延びるし厄介だなあ。堤真一に抱きつく写真がなんかおもしろい。鬼才 五社英雄の生涯 (文春新書)作者: 春日太一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/08/19メディア: 新…

柴崎友香『パノララ』 読み逃していたのをようやっと。映画のようで写真のようで、でもきっとめちゃくちゃ小説。わたし主人公に似てる?ていうかこれわたし?なんて。この数年の間に距離を置いたあれやこれやへの共通した違和感を思い出す。選べるものと選べ…

イキウメ『散歩する侵略者』@ABCホール 完売のところTさんの計らいで。ありがたし。イキウメの、異界に繋がってそうな舞台好きだなあ。偽物なのに空がとてもきれい。愛って見えるんだって思ってしまうなんて危険だ。大窪天野の気持ち悪さ以上に天野はなのあ…

『国家とはなにか』の続編だそうでこちらでは「労働の組織化」について。資本主義は国家に依存する、のかー。国家権力にいらいらせずに生きたい。ていうか表紙こわい。カネと暴力の系譜学 (河出文庫)作者: 萱野稔人出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 201…

これまでに読んだ死刑についての著作の中で(そんなに読んでないけど!)いちばんおもしろかった!カントとベッカリーアの話おもしろい。あとデリダ!デリダってそうなの?死刑のことを考え始めてからわたしはわたしが反対派だと思っているけどなんでそうな…

マイノリティ=数が少ないじゃない。気になり出してしまったじゃない。ドゥルーズ。『国家とはなにか』作者: 萱野稔人出版社/メーカー: 以文社発売日: 2005/06/17メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 142回この商品を含むブログ (118件) を見る

読了。騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/02/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (58件) を見る

テオ・ヤンセン展@三重県立美術館 朝早くの近鉄で。津は雨。お子多し。再入場可能、はありがたいけれどチケットを見せずに中に入ってしまえる謎の構造やめておくれ。人間によって機械的に進められる生き生きとしたストランドビーストのデモンストレーション…

ひょんなこんなで素敵なおばさま方と高級フレンチ。イベリコ豚とプルーンの挟まれたシューに始まりオマールエビや穴子や目鯛や常陸牛やマジヤクリやプリン(Jean-Luc PASQUETがけ!)やレモンバームのハーブティーやらやら全てが夢のような味でした。 Droit…

まだちっとも映画のことを知らない時分に黒沢清の作品に出会えていてよかった。死は幻で、愛は現実で、みたいな話、なんかぐっときたなあ。『岸辺の旅』はだいぶ印象が薄れているので見直したい。音楽は『めまい』!世界最恐の映画監督 黒沢清の全貌作者: 「…

萱野稔人『権力の読みかた 状況と理論』 後半の「理論」がむずかしすぎてこまった。これとこれは同じでこれとこれは違ってこれとこれがこれをつくってこれはこれの外にあってでもこっちは中にあってって頭ぐちゃぐちゃだけど正しく生きるために考えなくちゃ…

一人っ子会@たじたじ 刀剣乱舞すごい。

フョードル・ミハイロウィチ・ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟(下)』 泣きながら読み終える。エピローグの第二章「一瞬、嘘が真実になる」っていいなあ。もいちど頭から読みたい。

夏が終わる

好きなものをちゃんと好きでいたい

田川建三ほか『はじめて読む聖書 』 内田樹の頁で、レヴィナスの神の解釈の説明を読んで、なるほど、へえ。 神は、神の支援ぬきで、自力で、弱者を救い、病者をいたわり、愛し合うことができ、正義を実現できるような、そのような可能性を持つものとして、わ…

田川建三『イエスという男 第二版 〔増補改訂版〕』 もっと早く読めばよかった!思わず「へええ!」と叫んだり、「うふふ」と笑ったり、してしまった、たくさん。胸に腹にすとんと落ちまくって気持ちが良い。こんなふうに書かれたら、イエス超かっこいい!と…

ドン・デリーロ『ボディ・アーティスト』 読むべきときに読んだ感。世界を理解することなんてできないのだ、ろうか?ほんとうに?デリーロの作品としては異色らしいから他のも読もう。