フェデリコ・レオン『未来のわたし』@京都芸術センター
舞台上に映像があり映像の中に舞台がある。まっすぐに提示されるわたしの記憶、記憶のわたし。ショパンの調べがやさしく会場をつつみこんでいる。タイトルに関して、なぜ『過去のわたし』ではなく『未来のわたし』なのかと質問があったけれど、そんな質問が出ること自体が不思議でならなかった。この作品は前へ、未来へすすんでいる。立ち止まり、振り返り、そしてまた、前をむき、われわれは、歩きだす。今が、これからが、記憶にのこる、過去となる。