マルグリット・デュラス作『アガタ』―ダンスの臨界/語りの臨界―@京都芸術劇場 春秋座
訳・構成・選曲・演出:渡邊守章
振付・出演:白井剛、寺田みさこ
渡邊守章さんの飾らない語り口調、白井剛さんと寺田みさこさんの息の合ったダンス、おもむろに流れ出すブラームスのワルツ。すべてが静かに、また力強くデュラスのテキストを表現する。美しすぎる近親相姦。思わずアガタに感情移入してしまい、胸がきゅっとなる。なんて、なんて愛に満ちた舞台!