その場でうずくまりながら桂あたりで「なんでこれ快速急行なん、西院も大宮も止まらんでいいよばかっ」てちょっと泣きそうになってたらポンポンと背中を叩かれて「大丈夫ですか?」って、見たら同い年ぐらいの女のひとで「あっはい…」「貧血ですか?」「はい…」「次降りますか?わたしも降りるんで」「はい…」それから西院までずっと一緒にしゃがんで背中をさすってくれたあのひとが幸せになりますように。わたしもこれから貧血のひとを見かけたらぜったい優しくしようと思った。