そして今日はHさんからLUPICIAの紅茶とクッキーをいただいたのであった。ありがとうございます。
朝いちばん、ヘルツォークの『世界最古の洞窟壁画 3D』をみて興奮する。ワニと鍾乳石のボコボコした感じ、壁画の凹凸を3Dでみられてよかった。ヴェンダース同様、これもハリウッドとはちがう手法で3Dにアプローチしているところに好感を持つ。槍を投げたおじさんに対しオダギリジョーが「決して良いお手本ではありませんが・・・」と吹き替え述べたところで少し笑ってしまった。映画ならどこへでも、どこまでも、行ける!
ジョニー・トー『高海抜の恋』
勝手を言って少し早くあがらせてもらい、駆け足で梅田ガーデンシネマへ向かう。開場していて整理番号50番までが呼ばれていた。わたしの番号は25。すぐに入れてもらえた。
映画はもうおトーさんだけでいいんじゃないか?映画の一部、たとえば音楽とか俳優の演技とか照明とか・・・どこか一部だけを取り出して褒める、ということをもうべつにわたしなんかが映画に対してそこまで気をつかわんでもいいやろうと最近は思いはじめていて、そういう褒め方はあまりしないことにしたので(だから時々はする)つまりこの映画は音楽や演技や照明や脚本がそれぞれだめだめでも(もちろんだめだめなんてことはぜんぜんないのだけど)全体として、映画として、成功している。その奇跡をほんの少しでも感じ取れるわたしの感性をわたしは信じている。
ルイス・クーのバイクに飛び乗るサミー・チェン、なんの説明もなしに現れる救出隊や猟師。樹海を知らないひとにこわさを知らしめる髭、骸骨。原題へのこだわり。端からみたら残酷で勝手すぎるやり方かもしれないけれど、人間にできることは限られている。
映画がますますわからなくなった一日であった。