ジョニー・トー『PTU』
舞台は夜。一際美しい輝きを放っていた。だから、どこまでもあの自転車という乗り物についていきたいとおもった。食事のシーンは一瞬の無駄もない滑らかな演出。PTUが階段を上っていく一連の流れもかっこよすぎて失神しそうになった。映画は四角い枠の中でしか人を動かすことができないけど、そこでやれる限りのことをやっているおトーさんはほんとーにすごい。削られて削られて削られているからこそひしひしと伝わってくるひととひととの微妙で曖昧な、けれど物凄ーく力強い関係性。あのショットもあのショットもとくべつ主張しているわけではないのに自然と脳裏に焼き付いてしまうし、脇役のひとたちの何気ない仕草がまたキマってたりして始終ため息が止まらない。夜の撮影が多いのは夜の方が頭が働くからってうんもうそれでぜんぜんいい!スポットライト使いまくっていい!光といえばあのエレベーターのシーンもすばらしかったな・・・。すばらしいとかすごいとかいう言葉をおトーさん以外に使いたくなくなってきた。あーやっぱりわたしおトーさん大好きやー!