Rちゃんとわたしは声が似ている、ということをRちゃんは2回生のときからずっと思っていてそれをやっとわたしに言えてすっきりした、と言っていた。
Rちゃんとわたしはこの前の合わせのとき自分たちの演奏の録音を聴いていてそこにはふたりが雑談する声も入っていたのだけど、わたしはそこである不思議なことに気が付いた。というのはわたしの声なのに喋っている内容はさっきRちゃんが喋っていた内容で、Rちゃんの声なのに喋っている内容はさっきわたしが喋っていた内容で、聴けば聴くほどわたしが一人でずっと喋っているような、Rちゃんが一人でずっと喋っているような…
なんじゃこりゃっと思いながら聴いていたら急にRちゃんが「そうや!聞ーて!」と言うので聞くと最初に書いたようなことを言い出したので「わたしも今思ってんそれっ」となんだか妙に嬉しくなってその後何回かその録音を聴いてふたりで大笑いした。
そのRちゃんというのはかなり変な子で、それはもう初めて喋ったときから変で、今もまだずっと変で、「そうやあたしAちゃん(わたし)と食べようと思ってお菓子いっぱい持ってきたのにさっき一人で全部食べちゃってん!」と合わせのときいつも言う。お菓子持ってきた、までで期待させといてそりゃーない。と毎回思うのにまた次言われたときも期待してしまうわたしは食べることが寝ることの次に好きだけど朝から食パンを一斤食べるというRちゃんにはとてもとても敵わない。