2013-01-11 ■ 成瀬巳喜男『三十三間堂通し矢物語』 長谷川一夫の登場シーンがかっこよすぎる。 矢が的に当たったかはずれたかを示す音が大八郎をみまもるその場の観客やわれわれの緊張感を操る要素としてうまく用いられている。単純な手法なのにすごい。 アンソニー・マン『グレン・ミラー物語』 ある場面で息子が一言発するのがたまらなくかわいい。軍用機の不吉な轟音としぶとく演奏を続けるバンドの陽気な音楽の何とも言えない不協和すぎる響きが画面を盛り上げる。