J・J・エイブラムスSUPER8
区役所で手続きを済ませたあとそのまま自転車を飛ばしてTOHOシネマズ二条さんへ。レディースデイなのに閑散としていてどこの映画館もきびしいんだろなあなんてことをとりあえずおもってみたりしながら席につく。少年たち、ルービックキューブのような物体、犬の餌、アリスと父親、モンスター、自転車、家電、ゾンビの白目、涙、そして映写機。あらゆるものが今ある場所から外へ外へと向かっているのがたいへんここちよく、たぶんデジタル上映だったので余計にエンドロールで後方のスピーカーから聞こえてくる8ミリ映写機のカタカタ音が胸にひびいた。(わたしはとくにフィルム主義者とかではないけどフィルム上映がまったくなくなるのはさみしいけど映画館がデジタルに頼らざるを得ないのはレンタルDVDやら配信やらで映画をみた気になって劇場に足を運ばなくなったわたしを含む中途半端な映画好きにも責任があるわけだしたまにしか見に行かないけど映画はやっぱりフィルムだよねーみたいなこと言うひとに対しては夢みてんじゃないわよ、と。わたしは映画館を存続させる手段としてデジタルを取り入れるのには大賛成です。ただたとえば『ニューシネマパラダイス』をみて映画館の裏側を見てみたいとおもった子供が実際に今の映写室や映写機をみたらどうおもうんだろう。)列車の事故のシーンは気持ち良く鳥肌が立ったし同じゾンビ映画でも青山さんのよりぜんぜんよかったし最後はなぜかハリーポッターだしああんわたしやっぱり映画が大好きなんだわ。