気が付くとWi-Fi環境の中にいた。興奮して勝手に自分専用と思い込んでいる猫のカップで珈琲をカプチーノやらブラックやらカフェオレやらでがぶがぶ飲む。さすがに胃がきりきりした。あったかいお茶をいただいてほっこりしながらつげ漫画の台詞などメモしたりしながらなんだかわからないけどそろそろ漫画を読まないといけないようなそんなときがきたのかもしらんなあなんて。駅のパン屋でくるみチーズパンを買う。くるみとチーズはなんでこんなに相性が良いんだろう。
持ってきた本を読みながら電車に揺られ、一時間程で横浜美術館到着。相変わらず駅から地上に出ると空き地とビルと空とその他いろいろとでふしぎなバランスがとられているやや近未来てきなみなとみらいの風景に圧倒される。ずっとみたかった高嶺格展「とおくてよくみえない」をみる。彼は建築家だと思っていたらばりばり現代美術のひとっぽかった。以前森美術館かどこかでみた細長い写真作品もあった。みたものを思い出せるってうれしい。数人の男女が地面ににょきにょき生えている男根のようなものをしゃぶる様子が生々しく影絵として映し出されるというすごくエロい作品もあってどきどきした。ばかだからすぐ卑猥なこと考えてしまう。クレイアニメーションは今のところウィル・ビントンで間に合っているので、とくになんとも思わなかった。暗闇の中よくみると光が動きながら文字を照らし出し、追って読んでいくと哲学的なメッセージが表れる作品はその光や音でできた空間そのものが心地よかった。イサム・ノグチやらやらやらの常設展は駆け足で。そしたらなかなか良い時間でぴったり神奈川芸術劇場到着。チェルフィッチュ『ゾウガメのソニックライフ』を最前列で鑑賞。はっきり言って今回の作品はわたしは期待しすぎていたせいかかなり退屈でどうしようかと思った。うまく言えないけど。これはまた別の機会にきちんとしるしたい。終演後、『金閣寺』のお客さんたちに逆行して外へ出る。迷ったけど中華街に寄る元気はなく結局新宿の食堂できりたんぽ鍋を食べ、いつものように本屋で時間をつぶす。