京都国際学生映画祭のイベントで山下敦弘京都シネマに来ることは前から知っていて、でも前売りチケットを買っていなかったのでもう売り切れてるかなと思ったけど学校に行く前に京都シネマに寄ったらチケットありますよ、じゃあお願いします、と受け取ったチケットの整理番号は5番だった。河原町ブックファーストで買った『29歳』を読みながら電車に揺られ、学校で後輩に会って何やら署名をしたりコンサートセンターのY君をたずねたり授業に出たり合わせをしたりしてから再び『29歳』を読みながら京都へ帰る。そして京都シネマ山下敦弘の短編『夏に似た夜』『断面』『105円のハンバーガー』を観たあと監督と学生スタッフによるトークショーを聞く。後半の質疑応答では質問者の殆どが映画関係の学生で、自主映画と商業映画のちがいとか、学生時代にコンペに勝ちたい気持ちはあったかとか、資金調達はどうしてたかとか、役者に求めることはなにかとか、監督業に飛び込むときに不安はあったかとか、監督をやってて嬉しい瞬間とはなにかとか、そんなかんじだったのだけど、その中で「音楽について」の質問があって、それは監督自身が何か音楽をされていたんですか?というもので、答えはノーで、じゃあじゃあ音楽は監督自身が選んでるんですか?という問いには「まあ、この映画にはこういう音楽かなっていうのを見つけて、あとはそのアーティストに任せるっていうかんじすかねえ・・・」というかんじだった、「かんじ」でしか覚えていないので実際はもっと曖昧なかんじだったように思うのだけど、なんにせよ、山下敦弘は映像がまずあって、そこに音をつけるタイプ?のひとなのだなあ、ていうかまあ大概がそうなのかもしれん、ということを、なんとわたしの3つ隣の席でぐうぐういびきをかいて寝ているわたしと同い年ぐらいの女子を視界の端で凝視しつつ、考えたりした。ちなみに短編の中でわたしは『夏に似た夜』がいちばんよいとおもった。