ハチミツとクローバー』という漫画が2巻まで出ていたとき、絵が可愛かったので2巻共買って読んですぐ売ってしまった。なぜ売ったのかあまり覚えていないけどきっと面白くなかったんだろうな。その『ハチクロ』のドラマをちょっと前までやっていて、火曜日だったので書道教室から帰ってテレビをつけるとやっていたのでときどき見ていた。その中で誰かが誰かに「そのひとの作品が好きというのはそのひとを好きなのとは違うのか」みたいなことを聞くと相手のひとは「違わない。だって作品もそのひとの一部なんだから」みたいなことを言ったのだけど、今日読んだ本にも同じようなことが書かれていた。それっていうのは好きなくせに出たことを知らなかった山崎ナオコーラの短編集で、今日バイトの帰りに買って読んだらすごく面白くて、やっぱりこのひとの書くものが好きだ、と、このひとの本を読む度に思うことをまた思った。「ナオコーラの新作が出たから買っちゃった」と言うと「そんなに好きなん?」と冷たく返されたことがある。このひとには「『人のセックスを笑うな』一緒に観よう」とずっと前から言っていたのに公開される頃には忘れてるふうだったので、もういいや、ひとりで行ってやろうと思っていたらなんとなく一緒に観たいひとが現れて、勇気を出して誘ったらあっさりOKしてくれたのでどきどきしながら観に行ったら予想外の立ち見で申し訳ないことをしたという気持ちとそのひとが隣りにいるのとでぜんぜん集中できなかった。なのでべつの日にもういちど今度は母親と観に行ったら「こんなシーンあったんだ!」とか「この蒼井優超かわいい!」とか新しい発見がいっぱいあって、そのときは付き合ってるとかじゃなかったけど初めてふたりで観た映画がこれでよかったと思った。
昨日はカンタービレで先にMさんが来てふたりでお腹を空かせながらあとのふたりを待っていると5時とか6時とか言いながら結局7時にふたりは来た。それからMさんのつくった曲を聴いて、すごくいいなと思ったけど、それはMさんの曲だからいいと思うのか、誰の曲でもいいと思うのか、考えて、結局わからなかった。
学校の近くの焼き鳥屋に寄って、大江健三郎白川静の話など聞く。読んだことがなくても面白いんだから読んでたらもっと面白いんだろうな、読んどきゃよかった、と、聞きながら思う。映画の話では、しばらくふや町には行くまいと思っていたのに行きたくてうずうずしてしまったけど今書いてる曲を仕上げるまでは我慢。それにしても彼らはなんで『olive』とか『nicola』を知っているんだろう。中学のときクラスで読んでるのわたしぐらいだったのにー。焼き鳥屋で傘を忘れたらAさんが走って取りに行ってくれて、Mさんは髪を切って服もオサレなのに何故か頭を抱えていて、もう一人のMさんは外国人に道を聞かれて関西弁で答えていた。