「CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE 〜I Love CHATMONCHY〜」
『I Laugh You』が聴きたくて観に行った『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』では、ワニを語るすみ花ちゃんが最高にかわいかった。10年以上前、本谷有希子が気になり吉田大八って誰やろうと思いながら学校帰りに烏丸で観た『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の主人公の名前は澄伽だった。
どうにもこうにもチケットが取れず地元の映画館で初ライブビューイング。自分より若い子ばかりかなと思っていたらそうでもなかった。えっちゃんが「チャットのお客さんはみんな優しい。お客さんはバンドを映す鏡っていうけど、まあつまりそういうことですね」的なことを言って笑いをとっていたけれど、うん、ほんとそういうことです。チャットモンチーは今目の前にいる、いなくても同じ時間を共有している人たちを大事にする。言葉だけじゃ伝わらないことを形にして、態度だけじゃ伝わらないことを声に出す。それはざっくりとしたただなんとなくのありがとうではないのだよなあ。
過去は生きてく都合で形を変えてしまうものってことや、希望の光なんてなくたっていいってことや、幸せが両手広げて抱きしめてくれるというのに、のに!ってことを、歌い上げ続けてくれてありがとう。